突然ですが僕は受験生を含む学生さんにとって「偏差値70」ってなかなかハードルが高いと思ってます。
( 何言ってんだよ余裕だよって方は、そっと見守ってください(笑) )
僕は高校のころ進学校に通っていて高3春の時点で偏差値が60でした。
しかし第一志望校の安定して合格できる偏差値は全国模試で70ぐらい。
僕はとりあえず偏差値70を目指して受験期の1年間を過ごすことになりました。
結論から言ってしまうと全国模試で偏差値70には届くようになったのですが、
「偏差値10ぐらいすぐ上がるかな~」と思っていた僕にとって、その偏差値10の壁は想像以上厚く厳しい1年でした。
偏差値60から偏差値70までの道のりは意外と厳しいです
結局偏差値70に到達したのは受験直前の記述模試だった。。
今回はそんな自身の1年をもとに「1年で偏差値60から70にあげるためにしたこと」を紹介していきます!
偏差値60だった僕が偏差値70を超えるためにしたこと
この記事では高3の春の河〇塾の全国統一記述模試で偏差値60だった僕が1年で偏差値70を超えるためにしたことを自身の経験をもとに、紹介していきます!
同じような状況の学生や、受験生はぜひ参考にしてみてください!
読者さんへの前置きメッセージ
本記事では1年で偏差値60から偏差値を70(河〇塾の全国統一記述模試を基準にします)にしたい人に向けて書いています。
偏差値を上げるということはテストや模試で高得点が取れるようにするということです。
この記事を読むことで偏差値を上げるために具体的にするべきことがわかります。
僕自身受験生の時にどうすれば偏差値が上がるのか悩みました。
特に途中からなかなか伸びないときもありました。
その理由は具体的な勉強法がわからなかったからです。成績が上がり始め偏差値70を超した時にこうすればよかったのかと思いました。
ここでは本気で勉強に向かい合う方のために具体的な偏差値の上げ方を丁寧に書いていきます。
さっそく見ていきましょう。
本気で継続できれば道は開ける!
偏差値を1年で70にするためには具体的な目標が必須
偏差値が60あると「勉強が少しはできる」部類の人間ではありますので「偏差値10上げるぐらい簡単でしょ」なんて思いがちですが
これこそ偏差値60の方の陥りやすい間違った考えです。
そうそう。僕も最初は1年あれば余裕でしょなんて思ってましたわ。
けれど若干は伸びても偏差値70にはなかなか到達できないんですよね。
なんでだああああって感じでした(笑)
結論から言うと「偏差値70をとるための具体的な目標」を立てることがまず必要になってきます。
この章ではそもそも偏差値とは何か明らかにしたうえで、具体的な偏差値を70以上にするための具体的なビジョン(見通し)の持ち方を紹介していきます。
そもそも偏差値とは
偏差値は「そのグループの中でどのくらいの位置にいるか」を表す値です。数式で表すと以下のようになります。
偏差値70は全体の上位2.28%です。
44人中1位になることが必要になってきます。
クラスで1番って感じですね。
この数字を知っている学生は少ないのではないでしょうか。
おそらくこの言葉を聞くと引いてしまう方もいると思います。しかしこの数字を常に意識することが大事です。
僕もこの数字を意識するまではクラスの2,3番目でもまぁまぁいいじゃんって思ってました。
その時期は偏差値は65ぐらいはありましたが、やはり偏差値70には近づいている感覚はありませんでしたね。
クラスの中でも1番を目指すようになってから成績も上がっていきました。
何よりも順位は目に見えて分かりやすいですからね!
「頑張ってれば超すでしょ」ではなく「とりあえず周りの44人の中で1位を目指そう」と考えることが偏差値70到達への第一歩です。
(ちなみに僕はクラスで2番しかとることはできませんでした。1番だった彼はかの日本トップのT大に進学しました。すごかった。。)
具体的な目標の立て方
先ほども言いましたが目標設定は最重要といえます。
あるあるだと思うんですけど偏差値が60ぐらいの人って現状の結果の分析を怠りがちだと思うんですよね。
特に若干伸びている人はこのままいけば偏差値70もいけるなーって。
これね、意外といけません。
(あの頃の自分に説教したい)
どの教科のどの分野のどの問題が解けていないかまでじっくり見ることが大事です。
そこから偏差値70をとるために必要な点数を把握して、どうやって次の模試ではその点数を稼ぐかを決めることがスタート地点です!
ここでは具体的な目標の立て方を説明します。
僕自身が偏差値70を超すために合理的に考えた目標の立て方です!
参考にしてみてください。
ⅰ.現状をしっかり見る
前回の模試の結果を見れば大丈夫です。総合得点、全国偏差値が載っています。
結果には今の実力がはっきり反映されている!
しっかり受け止めよう☆
ⅱ.標準偏差を出す
模試の結果には標準偏差が載っていません。しかし自分の総合得点、その偏差値、全国の平均点がわかるので標準偏差の値は出せます。
当てはめるだけで出せるからやってみよう!
以下の数字を例にして考えます。
あなたの国数英の合計点数175/300 あなたの偏差値65 全国平均103/300
だった場合、標準偏差=(175-103)×10/(65-50)=48 になります。
ⅲ.偏差値70を取るために必要だった合計点数を出す
先ほどの例の数値を見ると
標準偏差48、全国平均点数103/300です。ここであなたが偏差値70だと仮定して実際に必要な点数を出します。
偏差値=(自分の点ー平均点)/標準偏差×10+50
なので
70=(目標点数ー103)/48×10+50
を解くとあなたが偏差値70になるにはには196点を取る必要があったということがわかります。
ぼんやりとしていた「偏差値70」がはっきりした数字に変わってきましたよね!
ⅳ上げる必要がある点数を把握する
今回の数字で見るとあと21点です。
21点....?
意外といけるかも?
数字にするとやる気がわいてきます(笑)
ⅴ.どの教科のどの分野で何点あげるかを決める。
ここが具体的な目標に繋がってきます。
今回で言うとあと21点足りなかったので、次回は21点アップを狙うわけですが、「どの教科」の「どの分野」で何点取るかを決めましょう。
例えば「次回は国語の古文の語彙で5点、数学の確立の(2)(3)レベルの問題を完答して合計25点あげる 」
とかです。
ここまでの手順がめんどくさいと思う人がほとんどです。
そういう人は永遠に偏差値を上げるための方法がわからず口だけの目標になります。
現状を確かめ偏差値70までにあと何点必要でどの分野で稼ぐのか明確にしましょう。
具体的に点数化することでするべきことがはっきりしてきます。
なんとなく勉強することを防いでくれます!
偏差値70を達成できる環境で勉強しよう
この章では勉強の環境の重要性を説明した上で具体的な環境の整え方を説明します。
環境は人を作るという言葉があるように、成績も環境によって大きく変わってきます。
本気で偏差値70を超したいのならばまず勉強する環境を整えよう
環境は人を作るというように環境が学力を作ります。
僕自身も意図的に勉強に向いている環境を整えることによって学力が飛躍的に伸びました。
環境を変えてから慣れるまではちょっと大変だったけど。。
すぐに慣れます(笑)
空間的環境を整える
簡単に言うと勉強をする場所を変えましょう。
<良い空間>
・勉強に集中できる空間(塾、公民館)
・周りが気にならない空間(自分の部屋、左右が見えない勉強スペース)
・落ち着ける空間(ストレスを感じない場所)
物理的環境を変える
勉強に支障が出るものがある環境は避けましょう。
<避けるべき環境>
・好きなもの(漫画、ゲーム、スマホ)がある環境
・騒音がする環境
・ものがたくさんある環境
僕は極力シンプルな環境で勉強していました。
人的環境を整える
周りの人もあなたの成績には関係してきます。
<勉強するうえで避けるべき人>
・すぐに休憩に誘ってくる人
・過去の成績の自慢ばかりしてくる人
・おしゃべりな人
理想は自分より頑張っている人の周りで勉強することだと思います!
劣等感は感じなくてもいいですが、「自分も頑張らなくちゃなぁ」と思えるような友人が周りにいるといいですね(笑)
僕も友人の頑張っている姿には助けられました。。
これらの環境を整えることで確実に成績を上げましょう。
逆に伸び悩むときは自分自身の勉強環境が以上の条件を満たしているか見直すことも大切です。
効率的に勉強して偏差値を上げよう
1年で偏差値を70まで上げるには効率の良い勉強が必須です。
この記事を見ているあなたは今は効率の悪い勉強をしているかもしれません。この章では具体的な効率の良い勉強法を紹介します。
脳の働きを意識した学習をしよう
あなたが勉強したことは全て脳に収められます。勉強をしていくうえで脳の働きを意識することは重要です。
ⅰ.前日勉強したことは翌日見直す
前の日に勉強したことは次の日に思い返しましょう。おそらく忘れていることもあるのでその際に再度納得できるまで復讐することが大事です。
人間は1日後には67%忘れるといわれています。実際に脳科学的に証明されており、脳の記憶メカニズムに合わせて勉強することは効率的です。
気になる人はエビングハウスの忘却曲線と調べてみてください。
ⅱ.睡眠は確実に取ろう
記憶した情報は寝ている間に整理されます。
せっかく学習したことが睡眠をとらないことによって記憶に定着しないことは避けましょう。
少なくとも5~6時間は欲しいところです。
目と手と耳を動かそう
1つの勉強において多くの感覚を使って勉強することは脳科学的にも有効だといわれています。
歴史系など暗記科目では特に効率的です。
書きながら声に出して読み同時に自分の耳でも聞くことは記憶の定着率を抜群に上げてくれます。声に出すという行為は知識のアウトプットになります。
質問上手は成績が伸びる
効率よく勉強する際先生や自分より確実にできる人への質問は大切です。
また、質問が上手な学生は確実に伸びます。自分で調べて分からないことがあったら質問しましょう。
「聞くことは恥ずかしいことだ」と変なプライドから質問せずにわかったように振る舞う人がいます。
このような学生は失敗しがちです。
素直に聞いて理解できる人は結果が伸びます。何よりそのほうが早いです。
実際に僕の友達はもともと偏差値が50あるかないかの成績でしたが、日本の私立大学の中でも1,2を争うところに本格的に勉強を始めてから1年で合格しました。
その友達は自分で調べてもいましたしわからないところは必ず自分から質問に行っていました。
ここに関しては僕も苦手でした。
なぜか周りを気にしちゃって質問できないときが多かったです。
でも自分で調べて分からなかったところの質問は絶対するべき!
わからないところをわからないまま放置することはよくないからですね。
朝型か夜型かは自分の好きなほうを選ぼう
よく朝方のほうが成績が伸びるといいますが大事なのはあなたに合ったリズムで勉強することです。
しっかりとした睡眠が確保できているのであれば朝方か夜型かは偏差値が70を超すのには問題はありません。
しかし学生は学校があることを考えると朝方にしたほうが生活リズムが良くなります。
僕自身は本来夜型ですが、学校がある期間は朝型、長期休暇期間は夜型と使い分けていました。
隙間時間はどのような勉強に使うべきか
通学時間などの隙間時間をうまく使うことも限られた時間の中で効率よく勉強する上で必須です。
<隙間時間でできるおススメの勉強>
・単語の暗記
・前日の復習
・文法や例文の暗記
僕も通学の時間に英単語の暗記を頑張っていました!
ざっと紹介しましたが効率のいい勉強をすることは本当に重要です。
特に1年で偏差値を70以上にしようと思うのであれば勉強をする際には常に効率を考えましょう。
しかし効率よく勉強することは決して劇的に勉強量を減らすためではありません。
より早くよりたくさんの能力をつけれるために効率よく勉強するのです。
生活を制する者は勉強を制する
1年で偏差値を70まで上げたいと思っているけど、気が付いたら他のことをしてしまってはいないでしょうか。
結論から言うと生活を制する者は勉強を制します。
正直結構きつい1年にはなると思います。(笑)
1年間は勉強ばっかりになります。
でも1年の努力で得られることも多いです。
僕は逆境に強くなったと思います。1年間ひとつのことに一生懸命になれることは今後の経験にも生きてくるので、頑張りましょう!
僕の受験期の1日のタイムスケジュール
【学校がある期間】
5時半 起床
7時~8時 学校にて前日の復習
8時~17時くらい 学校
18時~22時半 塾や好きな場所で自習
24時 寝る前に暗記系科目を覚えて就寝
学校がある日は大体5~6時間勉強していました。1年で偏差値70を超すにはこれぐらいの勉強時間は必須かなと思います!
【学校がない期間】
9時 起床
10時~20時 塾や好きな場所で自習
22時~3時 自分の部屋で自習
3時 寝る前に暗記系科目を覚えて就寝
学校がない日は寝るとき以外はほとんど勉強していました(笑)
学校がない日は自分のやりたいことが出来るので苦手克服のための勉強などには最適です!
前日には明日することをリスト化しておくのもおすすめです。
あ、もちろんご飯は食べています。(笑)
学校がある期間と長期休暇期間では勉強のスタイルを変えていました。ここは個人ごとの好きなほうでいいと思いますが睡眠時間は確実に取りましょう。
モチベーションを保つ方法
「第一志望に合格している自分を想像する」「勉強が一段落したら好きなことをする」などあると思いますが結論から言うと伸びている自分の成績を見ることが1番のモチベーションになります。
自らのモチベーションを作るのは今日のあなたです。
「今」何をすべきかを大切にする習慣をつける
これから1年で大幅な偏差値アップを狙う人は常に今何をすべきかを意識することが大事です。
限られた時間の中で結果を出すには時間を無駄にできません。
目標から逸れた行動をしている場合は「今」何をすることが最善か振り返りましょう。「今」の積み重ねが1年後の成績です。
偏差値が65から伸びないときの要因
僕自身悩んだことなのですが偏差値が65から伸び悩むときがあります。
偏差値65はなかなかに学力はついている状態ではあるので自信は持っていいと思います。
しかし慢心はするべきではありません。
この章では、偏差値が65から伸びないときに考えられる要因を紹介していきます。
同時に解決策も紹介していくので当てはまる方は参考にしてみてください。
そもそもに満足してしまっている
偏差値が65あれば、よっぽどの進学校にいない限り周りの中では上位に入ると思います。
このことによって満足感が生まれてしまい、勉強に対する意識が低下することがあります。
これは僕自身が偏差値65から伸び悩んだ1番の要因でもありました。
「クラスでも上位だし、もうこのまま続ければ大丈夫かな
てか自分って意外と賢いなぁ。やればできるじゃん」
なんて思っていました。
愚の骨頂ですわ。。
大事なのは周りとの出来不出来ではありません。
自分の中にぶれない目標をもって、勝手に満足しないこと。
これが大事です!あなたが偏差値65で満足している間も、すでに偏差値70ある方はもくもくと勉強していると思いますよ(笑)
僕が今まで見てきた偏差値70オーバーの方たちは「謙虚に沢山」勉強していました。
目標が曖昧になっている
偏差値が65から伸びない人で考えられることは、目標が曖昧になってしまっている可能性もあります。
このタイプの方はとにかく量をこなしまくっている方が多いと思います。
もともと偏差値60あるのですからちょっと本気で半年勉強したら偏差値65になることに不思議はないでしょう。
ここからは分析が重要!!
解決策としてはこの記事の「具体的な目標の立て方」で紹介していますが、偏差値70をとるためにあと何点必要で、どの分野で稼ぐのかを今一度明確にすることが必要だと思います。
正しい方向に向かって勉強量を重ねれば一気に成績が上がりますよ!
偏差値を60から70にするために使っていた参考書
偏差値を60から70にするのにどんな参考書をお使ったらいいんだろう。
と悩む方のために番外編として僕が現役学生時代に愛用していた参考書を各教科別に紹介します。
ちなみに僕は文系だったので文系科目の参考書の紹介になります。
前提として言っておくことがあります。
あれこれ参考書に手を出すのはよくない。
ということです。
おすすめ参考書10選なんて参考にしてはいけません。
この章では偏差値を60から70にするために必要な参考書だけを紹介しています。
国語
僕が偏差値を60から70にあげるために使った国語(現代文・古文・漢文)の参考書です。
実際に国語では学年1位を獲得したことがあります!
【現代文】
現代文のポイントは一読目で「ああ、なんとなくわかるな」という感覚です。
そしてその感覚を得るために必要なのが単語力です。
日本語だからと舐めきってはいけません。僕は単語の意味を問題文の最後にある注釈をいちいち見なくても理解できている状態にすることで現代文の点数をあげていました。
数学
質と量、両方が必要になる数学でまさに「質と量」を提供してくれるのがフォーカスゴールドです。
英語
英語は悩む人が多いです。
その一つに「参考書が多すぎる」という事実もあります。
しかしここで紹介しておく参考書を完璧にしてけば問題ないはずです。
特にシステム英単語の優秀さはすごいです。
僕も現役時代は助けられました。
おわりに
今回は偏差値60だった僕が1年で偏差値を70まであげるためにしたことを記しました。
この記事は現段階の偏差値が60の方が偏差値70を達成するために必要なことが書いてあります。
方向性を間違えることなく前に進みましょう。
正しい勉強法で努力を続ければ結果はついてくる!
応援しています☆