プログラミング学習を進めポートフォリオを作り、履歴書などの書類を準備したあなた。
エンジニアになるための最後の壁は「面接」です。
せっかく実力や魅力的な点があるのに面接が下手で不合格になる方が多くいます。
「どうして受からないんだろう。。」
「やっぱり業務未経験だから採用されないのかな」
あなたもそう感じる時があると思います。
しかし、決してあなたにエンジニアの才能がないわけでも魅力がないわけでもありません。
業務未経験だから採用されないわけでもありません。
今回は未経験からエンジニアになるために面接を受ける方に向けてどうすれば採用されるのか紹介していきます。
業務未経験でもエンジニア面接は受かります
最初に断言しますが
面接まで進めば、ポイントを抑えれば高確率で合格できます。
現段階ではあなたの面接対応がよくないという可能性が非常に高いです。
この記事では
・業務未経験者がエンジニア面接を受ける際に大事にするべき基本
・具体的な質疑応答例
・僕が使ったテクニック
を詳しく紹介していきます。
読者さんへ前置きメッセージ
優れた才能や技術を持っていても面接が下手で不採用が続く方がいます。
一方面接段階ではエンジニアとしての技術がなくても採用される方もいます。
面接まで進んだのに不採用が続くと
「何回受けても受からない」
「企業は自分の才能をわかっていない」
なんて思ってイライラしたり落ち込んだりしますよね。
僕も書類が通って面接まで行けたのにあっけなく不合格を告げられることが続いた時は正直落ち込みました。
しかし何回か落ちた後に面接で採用される人とされない人の違いを真剣に考えました。
その結果エンジニア面接において重要なことやコツがわかりました。
それからは面接まで進んだ企業で落とされたところはほとんどありません。
今回はエンジニア面接で苦しんだ僕が徹底的に攻略法を紹介していきます。
今、エンジニアになりたいけど面接で不採用が続いている方はこの記事を読むことで採用されるビジョンが持てるはずです。
それでは早速みていきましょう。
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企業はどんな人にきて欲しいか考えよう
面接で必死に自分の良さや特色をアピールしようとして頑張る方がいますが、実はそれはあまり意味はありません。
もっと大事なのは「この人と一緒に働きたいな」と思ってもらうことです。
前提として嘘をついたり、経歴を盛ったりすることは絶対にしてはいけません。
自分のオリジナリティをアピールして他人と差をつけようとして失敗する方が案外います。
そういう方はまず第一に企業目線になってみることが大事です。
つまり相手の立場に立つことが非常に重要です。
これから具体的な質疑応答の例などを紹介していきますがただ覚えるのではなくベースには常に相手の立場に立つことを心がけましょう。
繰り返しますが、エンジニアとしての素養を見せることはもちろん何よりも「この人と働きたいな」と思ってもらうことが最重要です。
「どう答えたらいいんだろう」ではなく「一緒に働きたいと思ってもらいたい」
と常に考えることが大事で、前提。
業務未経験者に求められるのは将来性です
最初に理解しておかなければないのは企業はあなたの将来性で採用するということです。
当然ですが業務未経験を採用する側はリスクがあります。
あなたが採用する側の企業だとしましょう。
業務未経験のA君
エンジニア歴5年のB君
どちらを採用したくなりますか?
経歴や現段階の実力で判断するのならば当然後者のB君ですよね。
しかし業務未経験のA君を採用する企業があります。
その企業は3年後、5年後、B君より優秀なエンジニアになると判断したから採用したのです。
言いたいことがわかったでしょうか。
企業側も将来性を感じさせる言動を求めています。
どんな状況や質問にも将来性を感じさせる言動を取ることを徹底しましょう。
具体的に将来性は「人間力」と「エンジニアとしての素質」の2点で図られます。
このどちらか、もしくは両者が不十分だと思われた時点であなたの採用は見送られます。
あくまでこれは基本なので完璧にしておきましょう。
結構多いなと思うかもしれませんがここで妥協した場合、狙って面接で合格するのは難しいです。
人間力とは以下のようなものです。
・挨拶
・敬語
・コミュニケーション能力
・関わりやすさ
・文面でのやりとり
人間力で将来性を感じさせるには以下の点は徹底しましょう。
・挨拶
→相手の顔をみてはっきり自分から挨拶する
・敬語
→敬語を間違えない
・コミュニケーション能力
→質問されたことに的確に答える
・関わりやすさ
→笑顔を見せる
・文面でのやりとり
→失礼のないような文面にする。敬語が分からなければ調べる。レスを早くする。
エンジニアとしての素質は以下のようなものです
・忍耐力
・新しいことの吸収力
・面接時の言語スキル
・業界への興味の持ち方
・報連相
エンジニアとしての素質で将来性を感じさせるには以下の点は徹底しましょう。
・忍耐力
→物事に粘り強く取り組める
・新しいことの吸収力
→新しいことを学ぶのは得意
・面接時の言語スキル
→ポートフォリオのレベルのプログラムは自信を持って組める
・業界への興味の持ち方
→IT、パソコンが好き
・報連相
→周りや上司に報告、連絡、相談をしっかりできる
以上の人間力とエンジニアとしての素質の2点はどちらも意識しましょう。
何回も言いますがこれは基本です。
軸になりますので本当の自分でなくても面接の時はブレないようにしておきましょう。
自分の将来性を見せることは一番大事!!
エンジニア面接の事前準備が合否を左右する
ここからは具体的に面接に向けての準備の段階でするべきことを紹介していきます。
結論から言いうと未経験からエンジニアになる場合事前準備が合否を左右します。
合格力=準備力
と言っても過言ではありません。
面接本番で答えを考えるようでは終わっていますのでしっかり準備しましょう。
準備を制すものは面接を制す
ホームページはしっかりチェック
面接を受ける企業のホームページはしっかりチェックしておきましょう。
特に
・会社概要
・採用情報
・他社と差別化をはかっていそうなところ
この3つは必ず目を通しておくことが大事です。
面接の中での質疑応答で会社のホームページに書かれていることを元に話すと、相手企業も「しっかり見ていてくれている」と喜びます。
また、真剣に選んでくれていると思ってもらえます。
特に他社と差別化をはかっていそうなところは企業が売りにしているところですのでその点に惹かれたという動機を話せると面接の合格が近づきます。
例えば最近ですと未経験エンジニアの育て方やキャリア育成の面で他会社との差別化を図る企業が多いです。
その点などを強調することで動機が強いと感じさせることができます。
サイトのデザインに凝っていそうな会社であれば、その面も褒めてみてもいいかもしれません。
企業のアピールポイントをしっかり見ていることを伝えよう
面接相手の情報を調べておく
会社によっては面接相手の情報が乗っていることがあります。
面接担当者の経歴を把握しておけば、相手が自分の話をしてきた場合に話題に乗れます。
その際には「ホームページで拝見させていただきました」と言いましょう。
特別、相手のことを褒めまくる必要はありませんが、興味を持っている姿勢を見せることは重要です。
知っていてくれると喜ぶ面接官もいます
エンジニア面接で聞かれることと理想の答え方
ここまでは未経験からエンジニアになるにあたって面接を受ける際の基本と事前準備について紹介してきました。
ここからは具体的な質疑応答での理想の答え方を紹介していきます。
なぜ弊社を選ばれたのですか?
良い例
A.御社の〇〇という点に魅力を感じ、御社のもとで是非貢献できる人材になりたいと考えたからです。
悪い例
A.自分の力を発揮できそうだと感じたからです。
ここでポイントは理由+貢献したいという形にすることです。
面接に落ちる方は気づいたら理由として自分の熱意や自分の理想を語っています。
思い当たる節はありませんか?
大事なのはなぜ弊社なのかということがはっきりわかる理由です。
熱意や理想を理由にされると企業側は
「じゃあどこでもいいじゃん」
と思ってしまいます。
攻略としては事前準備で確認した企業のホームページの中でチェックしておくべき点「他企業との違い」を元にうまく理由に繋げましょう。
〇〇の部分では事前にホームページを見た際に企業が強調していることを持ってくると良いです。
また、同時に言うことを聞き、いっぱい働く社員になりますよアピールを入れましょう。「貢献」や「力になる」というワードを多く使うことは大事です。
ただしうわべだけの理由は追及に合うと答えられなくなるので、深く追求された時も答えれるようにしておくことが大事です。
質問の中でもここでの答えは重要視されます。
企業も本気で来たい方しか選ばないと思ってください。
自分のことしか考えない奴なんて普通採用したくないですよね笑
良い例まとめ
例1
御社にアイデアをどんどん出し合う環境があるという点に魅力を感じると同時に私も御社のもとで是非貢献できる人材になりたいと考えたからです。
例2
A.御社の未経験のエンジニアをしっかり教育するという点に魅力を感じ、御社のもとで是非貢献できる人材になりたいと考えたからです。
IT業界に関心を持ったきっかけはなんですか?
良い例
A.〇〇の時パソコンに興味を持ち、魅力を感じました。どんどん学ぶことも出てきて厳しい世界であることは重々承知ですがそれでも絶対に仕事にしたいと考えたからです。
悪い例
A.憧れていたからです。パソコンを使ったりプログラミングすることがかっこいいなと思ったからです。
ここで企業が求めている答え、もしくは好印象な答えはなんでしょうか?
実はこの質問は面接を受けるあなたがIT業界を舐めていないかチェックするものの可能性が高いです。
世間では「フリーランスエンジニア」としてきらびやかな生活を見せる方がいます。
そういう方に憧れて、なんとなく「金が稼げそうだから」「かっこいいから」などの理由でエンジニアを目指す方を大抵の企業は嫌います。
もし実際にあなたがお金が良いやかっこいいという理由でエンジニアを目指していても絶対にそのような理由を正直にいうことはやめましょう。
面接では正直が仇となることも多いです。
ここでは
・純粋に興味を持ったこと
・勉強してきたこと
・厳しいのを覚悟の上でそれでも仕事にしたいと思ったこと
以上のことを伝えることができれば印象はとてもいいです。
IT業界は大変なのを覚悟の上でそれでも魅力を感じて仕事にしたいと思ったことを伝えよう。
「かっこいいから」「お金がいいから」は思っていてもNG
今後のキャリアプランはどうお考えですか?
良い例
A.長い目で見た時、御社でエンジニアとして頼られる存在になっていきたいと思っています。最初は色々教えてもらいながらになると思いますが、いずれは教える側になるような人材になりたいと考えています。自分自身が成長しながら御社の成長を支えたいです。
悪い例
A.御社で2~3年ほど実務経験を積んだ後はフリーランスエンジニアとして活躍したいと思っています。これからどんどん勉強して有名なエンジニアになりたいです。
この質問は「すぐ辞めないかどうか」をチェックする質問です。
なのでここでは
・ずっと貢献したいこと
・企業の成長を支えたいこと
・新人時代に教えてもらったことを次は新人に還元できる存在になること
をアピールすれば、企業が欲しい答えを答えることができます。
逆にフリーランスエンジニアを目指していることや転職も視野に入れていることなどは絶対に言わないようにしましょう。
確かにエンジニア業界はフリーランスや転職が多い業界ですが、最初からやめることがわかっている人を採用するほどお人好しな企業はなかなかありません。
長く働いて企業を支える人材になることをアピールしよう
どのようなエンジニアになりたいですか?
良い例
A.常に自分に足りない部分や成長の余地がある部分を探し続けるエンジニアになりたいと思います。そして周囲から仕事を安心して任せられるエンジニアにもなりたいです。
悪い例
A.うーん特に理想はないですね。与えられた仕事はしっかりしたいですし技術は高めたいです。
この質問はエンジニアとしての伸び代を企業が確かめている質問です。
この時点で「特にない」や「わからない」と答えるのは得策ではありません。
エンジニア業界では常に勉強している人が重宝されます。
逆に、すぐに現状に満足してしまうような人は伸び代がないと思われます。
業界のことはよくわからなくてもエンジニアとして成長し続ける意志をはっきり示すことで高評価につながります。
また、企業は採用したエンジニアには基本的に長くいて欲しいと考えています。
なので企業の中で長く働くエンジニアになりたいというのも好印象です。
成長意欲のあるエンジニア像を相手にイメージさせよう
どのような分野の仕事をしたいですか?
良い例
A.Javaを使った仕事がしたいです。しかし目の前に与えられた仕事を着実にこなすことが1番大事だと思うのでそのことに集中しながら自分が貢献できる分野を探していきたいです。
悪い例
A.新規開発プロジェクトに参加したいです。その中でどんどん新しいことを学んでいつかはプロジェクトリーダーになりたいです。逆に単純作業はやりたくないです
この質問の意図は過度にエンジニア職をキラキラしたものと捉えていないかをチェックすると同時に、応募した企業の開発分野とあなたのやりたい分野がそれていないかをチェックする意図があります。
今回の例ではJavaを使った仕事がしたいと良い例で用いています。
しかしJavaを取り扱わない企業で言った場合面接で落とされるのはほぼ確実です。
必ず事前に企業のことを調べて、取り扱っている分野の仕事を言いましょう。
突っ込まれたとき用にその理由も用意しておくと良いです。
また、未経験の段階で「私はこれを絶対にやりたい」「エンジニアである限りは新しい開発をしたい」と強くアピールすると
企業の方にこの人は続かないかもしれないと思われてしまいます。
なぜならエンジニアとしての仕事は新しいシステムの開発もありますが既存のシステムの改修なども多く地味な作業もあるからです。
新規プロジェクトややりがいのある仕事がしたいというのをダメとは言いません。むしろ成長意欲を見せるという意味では効果的です。
しかし面接の段階では強く自分の希望を言い過ぎることなく、与えられた仕事や目の前の課題にひたむきに向き合っていきたいという姿勢を見せた方が企業側からの印象は良くなります。
地味な作業を受け付けないような希望はNG
希望する分野はその企業が力を入れてたり、取り扱っている分野にしよう
長所と短所を教えてください
良い例
A.長所は素直で真面目なところです。短所は完璧でない分野でないと自信を持てないところです。
悪い例
長所は優しいところです。短所はマイペースなところです。
長所はコミュニケーション能力が高くて友達がたくさんいるところです。協調性もあります。短所はありません。
長所はあまりないです。短所はよく嘘をつくことです。
この質問は自己認識や自己理解の力を確かめると同時に、人柄を判断しています。
ここでも全て正直に答える必要は一切ありません。
長所ではエンジニアの仕事に活かせそうな点
短所はエンジニアの仕事に響かない点
ここを抑えて答えましょう。
ただし悪い例のような答えは避けましょう。具体的には
・長所がエンジニア職に生かされなさそう
・長所もしくは短所しか言わない
・短所がひどすぎる
長所短所は自分を理解していてエンジニアとして働く上で問題ないことが伝わればOK。
過度なアピールや、カミングアウトは必要なし。
絶対面接で受かりたい企業で僕が実践したテクニック
ここまではエンジニア面接に臨む際の基本と、質疑応答の例を紹介してきました。
繰り返しますが大事なのは「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうことです。
相手がどのような意図で質問してきているか、業務未経験のあなたに何を期待しているかが重要でした。
さて、ここからはプラスアルファで僕が絶対に面接を合格して内定を貰いたい企業を受けるときに実践していたテクニックを紹介していきます。
今まで勉強したノート、メモを見せた
未経験を採用する側は、その人がどのくらい真面目に勉強するかと言うことを見てきます。
僕はその点で他人よりも勝ることを印象付けるために、Javaを習得した際にノートに書きながらも勉強を進めていたのでそのノートを見せました。
かなりのボリュームだったのが印象に残ったみたいでした。
僕の場合はノートを見せましたが、必ずしもノートが一番な訳ではありません。
あなたが一生懸命勉強する人である証拠になるのならなんでもいいです。
アピールできる素材があるのならば有効活用しましょう。
今まで作ったものを実際に動かして見せた
ポートフォリオとして提出した作品に加えて今まで作った作品があったので実際にパソコンを使ってローカル環境で起動させて実行する様子を見せました。
企業に実際に手を動かすところを見せることは働いた時の姿をイメージさせることができるので有効的です。
ただし、このときぎこちない動作や慣れていないことが伝わるような動作を見せると逆効果になるので個人的にはあまりオススメはしません。
実際に披露すると決めた場合は絶対に失敗はしないように何回も予行練習をしておきましょう。
人当たりの良さを見せた
企業は人として一緒に働きやすい人を採用します。
技術だけが注目されると思われがちなエンジニアですが、意外にも大事なのは人脈だったりコミュニケーション能力だったりします。
もしあなたが絶対に受かりたい企業があるのならば笑顔を積極的に見せたり、相手の話に興味を持っている様子などを見せて、希少価値の高いエンジニアのアピールをしてみましょう。
ポイントをおさえてエンジニア転職を成功させよう
今回はエンジニア面接の重要ポイントを紹介してみました。
最初は何よりもエンジニアとして現場に立つことが大事です。
できることは最大限にやって面接を乗り越えましょう。